応募作110

「話こうて」

K・N

 

大阪は落語発症のところだそうだ。その土地に関して嘘のような、法螺の様な話を聞いた。
あるところに話査定屋というのがあったそうだ。どんな話でも、それがどんな話が評価をしてくれたそうだ。
 ある時、八兵衛という男が自分の話を査定して貰いにいった。
 「ここか、どんな話でも値段つけてこうてくれる店は」
 「さいでござりますが、話というてもいろいろおまして」
 「ほうほう、で?
「怖い話、それにおもろい話はたこう買わせていただきま」
  そこで、八兵衛は話始めた。
  「わしの弟の嫁の妹が、太郎兵衛のうち、親戚の親戚なんだが、そこの家に奉公の行く前のことなんだが、わしには、九兵衛という弟と一兵衛という兄が,寿限無寿限無
  「カンカンカン、あんさんの話を審査してくれ妖怪の方々の登場です」
   小便小僧が大量にでてきて畳におしっこを始めた。
   「うわー、なんやこれ?」
   「よーく、見て見んなはれ。小僧がみな赤ちゃんでっしゃろ」
   「それが?」
   「あんたはんの話は赤子のしょんべん、ややこしい話だ」